本校は秋田県立横手工業高等学校を母体校とし、平成16年に県立で初、全国でも工業系の学科を持つ中高一貫教育校として創立しました。
校舎は奥羽山脈の裾野、横手市街地の東端に位置し、市街地よりやや高台にあるため、校舎があるこの場所のことを、校歌では「青春の丘(はるのおか)」と表現しています。中高の教室棟と実習棟、3つの体育館等を一体化した近代的な校舎の周囲を、陸上競技場、サッカー場、2面ある野球場、テニスコート、プール等が取り囲む恵まれた教育環境の中で、生徒たちは中学校からの6年間、あるいは高等学校の3年間を、のびのびと勉学や部活動に取り組んでいます。
創立以来、本校は「切磋琢磨 学べ 競え 望め」の校訓の下、「21世紀を主体的に生き抜く人材の育成」を教育目標として歩んできました。グローバル化や情報化、少子高齢化など様々な言葉で形容される21世紀は、課題が山積する変化の激しい時代と言えましょう。このような時代をたくましく生き抜き、リーダーとなって社会発展に貢献できる人材を輩出することが本校の教育理念となっています。
教育目標を具現化するため、本校では「探究力の育成」「6年間を通したキャリア教育」「中高の交流と学び合い」を大きな特色として教育活動を展開してきました。
特に「探究力の育成」については、「自ら課題を見つけ、調査・検証し、結論を導き出す力」がこれからの時代に不可欠な力と捉え、平成20年度から探究型学習「清陵プロジェクト」スタート、平成22年度からは文部科学省のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の指定を受けました。その経験を生かし、平成29年度からは秋田県の「探究活動等実践モデル校」として探究の実践を成熟させるとともに、昨年度からは「AKITAグローバルネットワーク事業」の指定校として、SDG’sに関連したテーマに基づき探究と国際教育を融合させた課題研究に着手しています。
今年度も、昨年度に引き続き「主体性 探究力 人間力の育成による 高い志の実現」を重点目標としました。生徒が何事にも自らの意思で責任を持って取り組み、「なぜ?」を追究し続け、挨拶や思いやりの心を絶やさず、互いに切磋琢磨して夢を叶える。そんな「青春の丘」にしたいと考えております。これまで以上に、本校へのご支援、ご協力をお願いいたしまして、私の挨拶といたします。
秋田県立横手清陵学院中学校・高等学校長