今年度の東北地区SSH指定校発表会は岩手県花巻市花巻温泉を会場に東北地区SSH指定校の生徒が一堂に会し、二日間の日程で行われました。
本校からも口頭発表に「地球温暖化が農業に及ぼす影響」班、ポスター発表に「小さな力で大きく動かす狐手の原理」班、「溶けた苺飴を冷やしたときに固まらなかったのはなぜか」班、「麹菌の力の正体を探る」班がそれぞれ参加し、発表を行いました。

口頭発表:「地球温暖化が農業に及ばす影響」班、大学教授の先生から厳しい質問や意見もいただきましたが、その分、大きな収穫を得ることができました。


交流会での「統計に関するワークショップ」:他校の生徒と力を合わせ課題に取り組みました。ほぼ全員がこの交流会を通して初めて出会った仲間とのコミュニケーションに充実感を感じていたようです。


二日目の「ポスターセッション」:「狐手の原理」班(左)、「麹菌の力」班(右)


「苺飴」班               他校の生徒も感心を寄せてくれています。

他校の優れた発表を目にし、大いに刺激を受けた2日間でした。清陵生も他のSSH校生に負けじと頑張りました。残念ながら入賞することはできませんでしたが、それ以上のやる気と向上心を持ち帰ることができた貴重な会となりました。

~参加者の感想~

 この発表会に参加して、いろいろな場面で多くの刺激を受けた。自分と同年代の高校生がこんなにも高いレベルの研究をしている姿を目にし、自分ももっと頑張ってみようという向上心が湧きました。二日間大変でしたが、楽しかったです。
 ポスター発表では多くの人に聞いていただき、やりがいがありました。また、発表している時にうなずいてくれたり、友達と議論してくれた姿を見て嬉しく思いました。質問にはじめ戸惑うこともありましたが、説明を納得してもらえた達成感は大きかったです。研究についてのアドバイスもいただき、もっと良いものを作りたいという気持ちがうずうずしています。二日間素敵な体験ができ、学習への意識が高まりました。
 口頭発表では大学の先生方から厳しい意見をいただきました。それにはとても驚き、そして落ち込みましたが、そうやって自分達が考えてもいなかった点を指摘されたことは今後の私達の研究にとって、とても良いことだったと思います。また、他校の発表の完成度を見て、私と同学年の生徒との圧倒的知識差や発想力の豊かさを目の当たりにし、今までの自分に決別する覚悟を持ちました。こんな気持ちになれたのはこの発表会に参加できたからであり、そのことに感謝したいと思います。
 他校の研究はとてもレベルが高く、自分の場違いさを恥ずかしいと思いもしましたが、良く聞くと理解できるものもあり、また、質問もでき、自分でもここまでできるのではないかと思いました。「探究」活動が受け継がれ、この発表会に清陵学院の生徒がこれからも参加し、清陵の名前がもっともっと広がっていければいいと思います。